「大学受験って、高校受験何がどう違うの?」
「共通テストと二次試験って、、、どういう仕組み?」
「私立大学は何校も受験できるの?」
「国公立って?」
子どもが高校生になると、大学受験の言葉を耳にする機会が増えてきます。
私自身、高校卒業後は専門学校へ進んだため、大学受験を経験していません。

そんな私も、長男の大学受験を通して、
初めて知ったことがたくさんありました。
高校受験のときとは、受験科目も日程も、学校の選び方も違う。
しかも、同じ大学でも学部や受験方式によって、必要な科目が違うこともあるんですよね。
最初からすべてを理解するのは、なかなか難しいものです。
今回は、大学受験を初めて迎える保護者の方に向けて、知っておきたい基本的な仕組みを整理してみました。
国公立大学と私立大学の違いや、親子で確認しておきたいことも、表にまとめています。
私自身も分からないところから始まったので、同じように戸惑っている方の参考になればうれしいです。
※大学入試の制度や科目は、大学・学部・入試方式・年度によって異なります。この記事では基本的な仕組みを紹介していますが、実際の出願では必ず志望大学の最新の募集要項をご確認ください。
大学受験は、文系・理系だけでは決まらない
高校生になると、文系・理系の選択について考える時期があります。
もちろん、どちらを選ぶかは大切です。
でも、大学受験では、文系・理系だけでなく、その先の学部選びも重要になります。
例えば、同じ大学でも、経済学部、文学部、工学部など、学ぶ内容はそれぞれ違います。
そして、学部によって受験に必要な科目も異なることがあります。
さらに、同じ学部名でも、大学によって学べる内容が違う場合もあります。
大学受験について調べるときは、大学の名前だけでなく、
「その大学で何を学べるのか」
「興味のある学部には、どんな受験科目が必要なのか」
というところまで確認しておきたいですね。
文系だからこの学部、理系だからこの学部と簡単に決められるものでもありません。
進路を考えるときは、本人の興味や希望を大切にしながら、
大学や学部の情報を調べていくことが必要なのだと思います。
国公立大学と私立大学では、入試の仕組みが違う
大学受験について調べ始めたとき、まず戸惑いやすいのが国公立大学と私立大学の違いではないでしょうか。
国立大学の一般選抜では、基本的に大学入学共通テストと大学ごとの個別学力検査を組み合わせて合否を判定します。
公立大学も同様の方式を採用するところが多いですが、独自日程などの例外もあります。
一方、私立大学では、大学独自の試験を受ける方式のほか、共通テストを利用する方式などもあります。
また、私立大学では複数の大学や学部に出願できる場合が多く、同じ学部を異なる方式で受験できる大学もあります。
国公立大学と私立大学の入試の違い【比較表】
| 比較すること | 国公立大学 | 私立大学 |
| 一般選抜の基本 | 共通テストと個別試験を組み合わせる方式が中心 | 大学独自の試験や共通テスト利用方式など |
| 受験科目 | 比較的多くの科目が必要な傾向 | 少数科目で受験できる方式もある |
| 出願できる大学 | 前期・中期・後期など、日程ごとの制限がある | 日程や条件が合えば複数校・複数方式に出願できる |
| 試験の時期 | 共通テスト後、前期・中期・後期など | 大学や入試方式によって異なる |
| 親が確認したいこと | 共通テストと個別試験の科目・配点・出願日程 | 方式ごとの科目・試験日・入学手続期限 |
※一般的な傾向をまとめています。国公立大学にも推薦・総合型選抜や独自日程などの例外があり、公立大学の中期日程もすべての大学で実施されるわけではありません。
こうして比べてみると、受験の仕組みがずいぶん違うことが分かります。
特に知っておきたいのは、同じ大学でも、受験方式によって必要な科目や配点が異なる場合があるということ。
「この大学を受験したい」と決めても、それだけでは受験準備が終わらないんですよね。
大学・学部・入試方式の3つをセットで確認することが必要になります。
共通テストと二次試験は何が違う?
大学受験を経験していなかった私にとって、共通テストと二次試験の関係も、最初から理解できていたわけではありません。
大学入学共通テストとは?
大学入学共通テストは、全国で共通の問題を使って行われる試験です。
国公立大学だけでなく、私立大学でも共通テストの結果を利用するところがあります。
国立大学を一般選抜で受験する場合は、基本的にこの共通テストを受け、その後に大学ごとの個別試験を受ける流れになります。
ただし、必要な科目や配点は大学・学部によって異なります。
二次試験(個別試験)とは?
二次試験は、各大学が実施する個別の試験です。
学力試験が中心となる大学もあれば、小論文や面接などが課される場合もあります。
大学によって出題内容や配点が違うため、志望校に合わせた準備が必要になります。
また、国公立大学の中には、共通テストの成績によって個別試験に進める人数を制限する「2段階選抜」を行う場合もあります。
国公立大学は何校でも受験できる?
国公立大学の一般選抜では、前期日程・後期日程があり、公立大学には中期日程を設けているところもあります。
基本的には、それぞれの日程から1つずつ出願する仕組みです。
ただし、前期日程で合格して入学手続きを済ませた場合、後期日程などの合格者にはなれないといったルールがあります。
私立大学のように、試験日さえ重ならなければ何校でも自由に受験できるというわけではありません。
また、公立大学の一部には独自日程の入試もあります。
実際に出願する際は、各大学の募集要項で確認することが大切です。
共通テストが終わっても、大学受験は終わらない
長男の大学受験を経験して感じたのは、試験が一つ終わっても、次の試験に向けて気持ちを切り替える必要があるということでした。
大学受験は、受験する大学や方式によっては、長い期間にわたります。
勉強を積み重ねてきても、実際に試験が終わるまで結果は分からないもの。
わが家でも、京都大学の合格後に得点開示を見て、合格最低点との差がわずか1.5点だったことを知りました。
そのとき改めて、大学受験は最後まで分からないものだと感じました。
その経験については、別の記事に詳しく書いています。

大学受験には一般選抜以外の方法もある
大学受験というと、学力試験を受けて合否が決まる一般選抜を思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも、大学入試には、ほかにも学校推薦型選抜や総合型選抜などがあります。
主な大学入試方式の違い
| 入試方式 | 基本的な特徴 |
| 一般選抜 | 学力試験や共通テストなどの成績を中心に選考 |
| 学校推薦型選抜 | 学校長の推薦など、大学が定める出願条件に基づく選抜 |
| 総合型選抜 | 志望理由や活動実績、面接・書類・学力などを多面的に評価 |
ここで知っておきたいのは、推薦や総合型選抜だからといって、学力が必要ないわけではないということ。
大学によっては、共通テストや学力試験を課す場合もあります。
また、出願条件や併願の可否、合格後の入学手続の扱いも大学によって異なります。
「推薦だから簡単」
「一般選抜しか選べない」
ということではないんですよね。
希望する大学にどんな入試方式があるのかを知ることも、進路を考えるうえで大切だと思います。
大学受験が初めての親は、何から確認すればいい?
大学受験の仕組みを調べ始めると、知らない言葉が次々に出てきます。
共通テスト、個別試験、前期日程、共通テスト利用方式、学校推薦型選抜……。
最初からすべてを理解しようとすると、大変ですよね。
私自身も、長男の大学受験では分からないことを一つずつ調べていました。
そして、親として確認しておきたい情報は、受験の仕組みだけではありません。
試験の日程や費用、大学までの距離、入学後の生活なども関係してきます。
そこで、初めて大学受験を迎える保護者が確認しておきたいことをまとめました。
親子で確認しておきたいこと【チェック表】
| 子どもの希望・状況 | 親子で確認したいこと |
| 国公立大学を目指している | 共通テストと個別試験の科目・配点、出願日程 |
| 私立大学も受験する予定 | 入試方式、試験日の重複、入学手続期限 |
| まだ大学や学部が決まっていない | 興味のある分野、学べる内容、必要な受験科目 |
| 推薦・総合型選抜が気になる | 出願条件、評定の基準、選考内容、併願条件 |
| 自宅から通える大学を考えている | 実際のキャンパス所在地、通学時間、交通費 |
| 一人暮らしも考えている | 学費、家賃、生活費、入学前の初期費用 |
こうして整理すると、親が確認できることもたくさんあります。
もちろん、すべてを親が調べて決める必要はありません。
大学に進学して学ぶのは、子ども自身です。
だからこそ、私は本人の希望を大切にしながら、必要な情報を一緒に調べたり、生活面で支えたりすることが大切なのかなと思っています。
実際に、長男の大学受験を見守る中で、親としてできることや距離感について考えたこともありました。
そのときの経験はこちらにまとめています。

親が特に確認しておきたいのは「入学手続期限」
大学受験では、合格した大学の入学手続期限にも注意が必要です。
例えば、私立大学に合格していても、国公立大学の合格発表を待つ前に、私立大学の入学手続期限が来る場合があります。
その場合、入学金などの納付について家庭で判断する必要が出てきます。
支払った費用が返還されるかどうかも、大学や納付金の種類によって異なります。
わが家も、長男の大学受験では併願していた私立大学への入学金が必要になりました。
そして、京都大学に合格してから入学するまでにも、パソコンやスーツ、生協関係など、さまざまな費用がかかりました。
受験料だけでなく、入学前にもまとまったお金が必要になることは、親として知っておきたいところです。
実際にかかった費用については、こちらに詳しくまとめています。

大学名だけでなく、キャンパスや費用も確認したい
大学受験を考えるとき、どうしても偏差値や大学名が気になりがちです。
でも、実際に通うことになったら、毎日の生活も大切になります。
例えば、同じ大学でも学部によってキャンパスが違う場合があります。
自宅から通えると思っていた大学でも、実際のキャンパスまでは思った以上に時間がかかることもあります。
反対に、通学できると思っていなかった大学が、交通手段を調べると選択肢に入ることもあるかもしれません。
だから、大学名だけで判断せず、キャンパスの所在地まで確認しておきたいですね。
一人暮らしになる場合は生活費も考えておきたい
遠方の大学に進学する場合は、学費とは別に、家賃や食費などの生活費も必要になります。
わが家の長男も、京都大学への進学をきっかけに一人暮らしを始めました。
大学生の一人暮らしでは、住む場所や食事の取り方によって、毎月の費用も変わります。
わが家が実際に負担してきた住居費・食費・仕送りなどについては、別の記事で詳しく紹介しています。

大学に入学するまでに必要なお金と、入学後に毎月かかるお金。
どちらも早めに考えておくと、進学後の生活をイメージしやすくなると思います。
大学受験が近づいたら、当日の準備も忘れずに
大学受験では、試験の仕組みや日程を理解することも大切ですが、本番が近づくと持ち物や体調管理も気になってきます。
わが家では、模試や私立大学の受験のころから、必要な持ち物をジップロックにまとめていました。
カイロや予備の時計、ハンカチ、ティッシュなど。
毎回同じセットを準備しておくことで、受験当日の忘れ物を防ぎやすくしていました。
受験当日に持たせていたものについては、こちらの記事で紹介しています。

大学受験を経験していない親だからこそ、思うこと
長男の大学受験を経験して、私は自分が高校生だった頃のことも考えるようになりました。
自分が知らなかった大学の仕組み。
知らなかった学部や、いろいろな受験方法。
もし高校生の頃に、もっと知っていたら。
進路について、また違う考え方ができたのかなと思うこともあります。
もちろん、大学進学だけが正解だとは思いません。
専門学校に進むことも、就職することも、それぞれ大切な選択です。
私自身が専門学校へ進んだことを、間違った選択だったと思っているわけでもありません。
ただ、知らなかったから選べなかった、ということは、できるだけ少なくしてあげたい。
だからこそ、子どもたちには、いろいろな選択肢があることを知ったうえで、自分の進む道を考えてほしいと思っています。
長男の大学受験を終えたあとに読んだ『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』という本でも、受験や進路について考えさせられることがありました。
その感想はこちらにまとめています。

親が大学受験を経験していなくても、一緒に情報を調べたり、分からないことを確認したりすることはできます。
すべてを親が決める必要も、勉強を教えられる必要もありません。
その子が自分で考えて選んだ道を、親としてできる範囲で支えていけたらいいなと思います。
まとめ|大学受験は、まず仕組みを知ることから
大学受験は、高校受験とは仕組みが大きく違います。
国公立大学と私立大学では一般選抜の方法が異なり、同じ大学でも学部や入試方式によって必要な科目が変わります。
また、一般選抜だけでなく、学校推薦型選抜や総合型選抜など、さまざまな方法があります。
初めて大学受験を迎えるご家庭では、分からないことも多いと思います。
私もそうでした。
でも、一つずつ調べていくことはできます。
まずは、子どもが興味を持っている大学や学部を知ること。
そして、受験方式や必要科目、日程、費用を確認すること。
何より、子ども自身がどんな進路を希望しているのかを大切にすること。
親が大学受験を経験しているかどうかよりも、必要なときに一緒に考えられること。
そして、最後には子ども自身が納得して進路を選べること。
私は、そんな関わり方を大切にしていきたいと思っています。
大学受験の仕組みが分からないと感じている保護者の方にとって、
この記事が最初の一歩になればうれしいです。
ちなみに、わが家の長男の場合は
長男は、私立大学の共通テスト利用方式と一般選抜、国公立大学の前期日程・後期日程を組み合わせて出願しました。
同じ大学でも複数の受験方式があり、最初は私自身も分からないことばかりでした。
実際に経験してみて、大学受験では「どこの大学を受けるか」だけでなく、「どの方式で受けるか」まで確認することが大切なのだと感じました。
※これはわが家が受験した当時の例です。各大学の入試方式は年度によって異なります。
参考資料
大学入試センター「大学入学共通テストの仕組み等」
国立大学協会「国立大学の入試」

国立大学協会「よくあるお問い合わせ(入試関連)」

文部科学省「大学入学者選抜」

※2026年10月時点で確認できる基本情報をもとに整理しています。最新の入試条件は、各大学の学生募集要項をご確認ください。

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