長男の京都大学合格が決まった2025年3月。
まだ合格の喜びが残る中で、わが家に一冊の本が届きました。

私は大学受験を経験していません。
高校卒業後は専門学校へ進んだため、大学受験というものを、
自分自身の経験として知ることはありませんでした。
そんな私が、長男の大学受験を親として経験しました。
そして、長男の受験が終わった頃、次男はちょうど高校1年生になるところ。
これからまた、大学受験に向き合う日々が始まる。
そんなタイミングで、この本に出会いました。
もし私自身が17歳のとき、大学受験についてもっと知っていたかった。
大学という場所や、進学することで広がる選択肢を知っていたら。
今とは違う未来もあったのかな。
そんなことも考えながら、少し複雑な気持ちで読み始めました。
今回は、この本の内容を紹介しながら、大学受験を経験していない母として、
そして長男の受験を終えた親、これからまた受験を控える親として感じたことを書いてみたいと思います。
『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』はどんな本?

この本は、YouTubeチャンネル「wakatte.TV」で活動するびーやまさんの著書です。
2025年3月にダイヤモンド社から出版されました。
もともと、長男が大学に進学したことで
長男から「wakatte.TV」の話を聞き、
同じ高校だった子や同世代の大学生を見たり、
色んな考えを聞くのが好きで、Instagramでフォローしていました。
(実は長男がいつか出ないかな・・・なんて期待をしつつ。笑)
そんなこともあり、
ネットでこの本を見かけ、タイトルに惹かれて購入しました。
大学受験の勉強方法だけでなく、学歴の考え方や大学選び、高校生活、受験期のメンタル、そして大学進学後の人生についても書かれています。
本の構成は、全部で7時間目。
- 1時間目:不平等な社会で、唯一平等な大学受験
- 2時間目:僕たちは自分の頭で意思決定できているだろうか
- 3時間目:学歴はあるに越したことはない。だけど、幸せの絶対条件でもない
- 4時間目:受験は大事。だけど、受験のための高校生活にするのは少しだけもったいない
- 5時間目:受験の隠れた必須科目「メンタル」を制する
- 6時間目:「将来の夢」はどの学部を選んでも大体叶えられる
- 7時間目:人生のプラチナチケットはキミの手の中に
学歴について、かなりはっきりした言葉で語られている部分もあります。
その考え方をすべて同じように受け止める必要はないと思います。
ただ、大学受験を経験していない私にとっては、これまであまり考えてこなかった視点に触れられる本でもありました。
特に印象に残ったのは、5時間目のメンタルについてのお話です。
一番印象に残ったのは、受験期のメンタルについてのお話
長男の大学受験を終えたばかりだったこともあり、5時間目は特に印象に残りました。
長男が通っていた塾でも、受験期のメンタルについて面談で話を聞く機会がありました。
そのときも大切なことだとは思っていましたが、実際に大学受験を経験してみると、
その難しさを感じる場面がたくさんありました。
大学受験は、一度試験を受けて終わりではありません。
私立大学の受験があり、共通テストがあり、国公立大学の二次試験がある。
もちろん、受験する大学によって日程や流れは異なります。
でも、いくつもの試験に向き合う中で、もちろん勉強を続けることだけでなく、
不安や焦りを抱えながら、気持ちを保ち続けることも大変なのだと感じました。
一つの試験が終わっても、次の試験が待っている
たとえ滑り止めとして受験する私立大学であっても、結果が出るまでは気になるものだと思います。
そして、共通テストが終われば、次は二次試験。
共通テストの結果を受け止めながら、気持ちを切り替えて、次の試験に向かわなければなりません。
長男の受験だけでなく、周りのお友達の話を聞く中でも、
受験期のメンタルを維持する難しさを感じました。
学力をつけるために勉強することは、もちろん大切です。
でも、本番が近づいてくると、それまでとは違う不安や焦りもあると思います。
どれだけ準備していても、気持ちが揺れることはある。
そんな時期を子どもたちは乗り越えていくんですよね。
もちろんしんどいのは本人たちです。
でも受験生を支えるということがこんなに大変だとは思いもしませんでした。
この本では、模試の結果の受け止め方や、勉強への向き合い方、気持ちが苦しくなる場面などについても触れられています。
長男の大学受験を終えた直後だったからこそ、改めて考えさせられる内容でした。
長男の受験経験を、次男の正解にしないために
この章を読みながら、これから大学受験を迎える次男のことも考えていました。
長男の受験を経験したことで、親として分かったことはあります。
受験までの流れも、準備しておくとよかったことも、以前よりは分かるようになりました。
でも、長男のときにうまくいったことが、次男にも同じように合うとは限りません。
兄弟でも性格は違います。
勉強への向き合い方も、不安に感じることも、きっと違うと思います。
「お兄ちゃんのときはこうだったから」やっぱりそう思ってしまう自分もいますが、
長男の経験をそのまま次男に当てはめないようにしたい。
受験期のメンタルについて考えたとき、改めてそう感じました。
親としてできることは、勉強を代わってあげることではありません。
本人が必要としているときに話を聞いたり、生活を支えたりすること。
そして、心配だからといって、必要以上に先回りしないこと。
言葉にすると簡単ですが、実際には難しいこともあります。
私もまだ、子どもたちとの関わり方を考えている途中です。
だからこそ、次男の受験でも、長男と比べるのではなく、次男自身を見ながら支えていきたいと思っています。


「勉強ができた経験」は、自分にしかつくれない
もう一つ、印象に残ったお話があります。
5時間目に出てくる「『勉強ができた経験』は自分にしかつくれない」という部分です。
ここを読んだとき、長男と次男が受験の時期に、2人で勉強について話していたことを思い出しました。
勉強を続けていると、あるとき急に「あ、そういうことか」と腑に落ちる瞬間がある。
そして、そこを乗り越えると、勉強がすごく楽しくなってくることがある。
そんな話をしていたんです。
私は大学受験を経験していません。
自分自身、そこまで勉強に打ち込んできたわけでもないので、子どもたちに具体的な勉強方法を教えることは難しいです。
でも、2人の会話を聞いて、勉強には自分で経験して初めて分かることがあるんだなと感じました。
誰かに教えてもらうことも大切。
けれど、自分で考えて、悩んで、勉強を続けた先で気づくこともある。
それは、親が代わりに経験することはできません。
もちろん、誰もが同じように勉強を楽しいと感じるわけではないと思います。
それでも、自分で積み重ねた経験は、その子自身のものになる。
この本を読みながら、あのときの2人の会話を思い出し、改めてそんなことを考えました。
大学受験を経験していない私が、17歳の自分を振り返って思ったこと
この本を読んでいて、もう一つ考えたことがあります。
それは、自分自身の17歳の頃のことです。
私は高校卒業後、専門学校へ進みました。
大学受験を経験していないので、大学について知らなかったこともたくさんあります。
長男の大学受験を通して、大学のことや受験の仕組みについて調べる機会が増えました。
そして、大学にはさまざまな学び方や選択肢があることを、親になってから知りました。
もし17歳のとき、今のように大学について知っていたら。
進路について、また違った考え方ができたのかな。
そんなことを思いました。
もちろん、大学に進学していれば必ずよかった、という話ではありません。
専門学校に進むことも、就職することも、それぞれの選択です。
ただ、知らなかったから考えられなかった選択肢も、あったのかもしれません。
だからこそ、子どもたちには、できるだけいろいろな選択肢を知ったうえで、自分の進路を考えてほしいと思っています。
親が進路を決めるのではなく、本人が考えて選べるように。
そのために必要な情報を一緒に学びながら整理することはできるのかなと思います。
学歴についての考え方は、すべて同じでなくてもいい
この本には、学歴の価値について、かなり踏み込んだ考え方も書かれています。
学歴が将来の選択肢に関わることや、努力して勉強する意味について、考えるきっかけになる内容だと思いました。
一方で、私は学歴だけでその人の価値が決まるとは思っていません。
長男が京都大学に合格したことは、親として本当に本当にうれしかったです。
でも、どの大学に進んだかだけで、その子の人生が決まるわけではないと思っています。
この本の3時間目にも、学歴は幸せの絶対条件ではないというテーマが出てきます。
学歴には意味がある。
でも、学歴だけがすべてではない。
この両方を考えながら読むことも、大切なのかなと感じました。
本に書かれている考え方を、そのまま正解として受け取る必要はないと思います。
自分はどう考えるのか。
子どもはどう考えるのか。
そんなことを話すきっかけになる一冊でもあると思いました。
今、次男もこの本を読んでいます
長男の大学受験を終えてから手に取ったこの本。
今は、次男が読んでいる途中です。
私が読んで感じたことと、次男が読んで感じることは、きっと同じではないと思います。
それでいいんですよね。
私は親として、受験期のメンタルのことや、子ども自身が経験することの大切さを考えました。
でも、実際にこれから大学受験に向き合う次男には、また違う言葉が印象に残るかもしれません。
何を感じたのか、どんなふうに受け止めたのか。
今はまだ分かりません。
だから、私の感想を先に押しつけるのではなく、次男自身のペースで読んでもらえたらと思っています。
17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。
著:びーやま/協力:高田ふーみん
ダイヤモンド社・2025年3月刊

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こんな高校生や保護者におすすめしたい
この本は、大学受験をこれから迎える高校生だけでなく、保護者が読んでも考えることの多い一冊だと思いました。
特に、大学選びや勉強する意味について考えている高校生。
受験期の気持ちの保ち方に関心がある人。
そして、子どもの大学受験をどう支えればよいのか考えている保護者にも、読んでみる価値があると思います。
ただし、学歴については強い表現もあるため、すべての考え方に共感できるとは限りません。
本の言葉をそのまま受け入れるというより、自分の考えを整理するきっかけとして読むのがよいのかもしれません。
まとめ|親ができることと、子ども自身にしかできないこと
『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』を読んで、私は長男の大学受験を振り返りました。
特に印象に残ったのは、受験期のメンタルについてのお話です。
共通テストや私立大学の受験、国公立大学の二次試験など、
試験が続く中で、勉強だけでなく、気持ちを保ち続けることの難しさを感じたからです。
そして、「勉強ができた経験」は自分にしかつくれないというお話から、長男と次男が勉強について話していたことも思い出しました。
親には、親にできることがあります。
でも、子ども自身が考え、悩み、経験することまで代わってあげることはできません。
長男の受験で経験したことは、私にとって大切なものです。
ただ、それが次男にとっての正解になるわけではありません。
これからの大学受験でも、次男自身の考えや気持ちを大切にしながら、親としてできることを考えていきたいと思います。
そして、自分自身の17歳を振り返るきっかけにもなったこの本。
あの頃の私が読んでいたら、どんなことを感じたんだろう。
そんなことも、少し考えています。
大学受験を経験した人にも、経験していない人にも。
進路や勉強、そしてこれからの人生について、考えるきっかけになる一冊だと思います。

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