「大阪府の文理学科を目指しているけど、内申点ってどれくらい必要?」
「オール5じゃないと難しい?」
「中1・中2の成績も高校受験に関係する?」
文理学科を目指すようになると、気になりますよね。
私も子どもの高校受験を経験するまでは、
「内申って結局どうやって計算するん?」
「どれくらいあったら大丈夫なん?」
と、分からないことばかりでした。
わが家では、長男が大阪府の文理学科の高校へ進学し、その後、京都大学へ。
次男も文理学科の高校に通っています。
2人の高校受験を経験して感じるのは、内申点は大切。
でも、内申点だけを見て志望校を決めるものでもないということ。

この記事では、大阪府が公表している2026年度(令和8年度)の入試制度をもとに、
- 内申点はどう計算する?
- 中1・中2・中3の成績はどう使われる?
- オール4なら何点?
- 文理学科では内申と当日点のどちらが重い?
- どれくらいの内申を目標にすればいい?
を、中学生ママにも分かりやすいようにまとめます。
※この記事は2026年度(令和8年度)の大阪府公立高校入試制度をもとにしています。2028年度(令和10年度)入試から大阪府の公立高校入試制度は変更されます。 大阪府から新制度がすでに公表されています。
結論|文理学科に「内申○点なら合格」という基準はありません
最初に一番伝えたいこと。
「内申が○点あれば文理学科に合格できる」という大阪府公式の合格ラインはありません。
大阪府の一般選抜では、学力検査の成績と調査書の評定などを使って選抜が行われます。
さらに、学校によって倍率や受験者の状況も変わります。
だから、
「オール4だから大丈夫」
「4があるから北野は無理」
のように、内申だけで合否を判断することはできません。
まずは大阪府の内申の仕組みから見ていきましょう。
大阪府の内申は中1・中2・中3すべてが関係する
大阪府公立高校の一般選抜では、中学校3年間の9教科の評定が使われます。
対象になるのは、
国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術家庭・英語
の9教科です。
そして、中1・中2・中3がすべて同じ割合ではありません。
大阪府の一般選抜では、各教科について、
中1の評定×2+中2の評定×2+中3の評定×6
として計算し、1教科50点、9教科合計で450点満点になります。
ここが少しややこしい!
「中1+中2+中3×3で225点」と説明されることもあります。
これは評定の比率を簡単に考えるときには分かりやすい方法です。
ただし、実際の一般選抜で総合点を計算するときの調査書の満点は450点です。
大阪府公式資料では、
中1:9教科×5段階×2=90点
中2:9教科×5段階×2=90点
中3:9教科×5段階×6=270点
合計、
90+90+270=450点
として扱われます。
この記事では、混乱しないように、
ここからは実際の一般選抜で使われる450点満点で説明します。
オール5なら内申は450点
3年間すべてオール5なら、
中1 90点
中2 90点
中3 270点
なので、
450点/450点
です。
オール4なら内申は360点
3年間すべてオール4なら、
中1
9教科×4×2=72点
中2
9教科×4×2=72点
中3
9教科×4×6=216点
合計すると、
72+72+216=360点
です。
つまり、3年間オール4なら、
360点/450点
となります。
オール3なら内申は270点
同じように計算すると、
中1 54点
中2 54点
中3 162点
合計、
270点/450点
です。
まとめると
| 3年間の評定 | 調査書の評定 |
| オール5 | 450点 |
| オール4 | 360点 |
| オール3 | 270点 |
※実際には教科ごと・学年ごとに評定が異なるため、この表は仕組みを理解するための例です。
中3の内申はどれくらい重要?
計算式を見ると、
「中3めっちゃ大事やん!」
って思いますよね。
中1と中2はそれぞれ「×2」なのに対して、中3は「×6」。
比率を簡単にすると、
中1:中2:中3=1:1:3
です。
だから中3の評定の比重は大きいです☆
ただ、
「じゃあ中1・中2はどうでもいい」
というわけではありません。
中1・中2の評定も一般選抜に使われます。
わが家でも長男の高校受験を経験していたので、次男には評定の大切さを説明していました。
でも……
中1、中2の次男にどこまで響いていたかは不明(笑)。
中3になってから、
「評定足りへん……」
と嘆いていました。
親が言っても、本人が実感するまではなかなか難しいんですよね(´;ω;`)ウッ…
文理学科では内申点がそのまま使われるわけではない
ここがこの記事で一番大切なところです。
2026年度の文理学科10校では、
一般選抜の倍率タイプとしてタイプⅠが採用されています。
タイプⅠでは、
学力検査 × 1.4
調査書 × 0.6
で計算します。
文理学科10校の国語・数学・英語はC問題です。
一般選抜の学力検査は、
国語 90点
数学 90点
英語 90点
理科 90点
社会 90点
で、合計450点満点です。
したがってタイプⅠでは、
学力検査450点×1.4=630点
調査書は、
450点×0.6=270点
そして、
630+270=900点満点となります。
大阪府の資料でもタイプⅠは、学力検査630点・調査書270点、比率は7:3と示されています。
オール4なら選抜上の内申は何点になる?
先ほど計算したように、3年間オール4の場合の調査書評定は360点です。
文理学科で採用されているタイプⅠなら、
360×0.6=216点
となります。
一方、オール5なら、
450×0.6=270点
です。
つまりオール4とオール5では、タイプⅠで総合点に反映したとき、
54点の差
になります。
ただし、だからといって、
「オール4なら○○高校に合格できる」
「内申が○点足りないから無理」
とは判断できません。
当日の学力検査が最大630点分を占めるため、内申と学力検査の両方を見る必要があります。
☆当時の私は計算方法もいまいち、理解できないままだったこともあり、
塾での面談の際に、先生に確認させてもらっていました。
塾の先生はきちんと計算方式についての資料も作ってくださっていたので
安心して見守ることができました。
「文理学科ならオール4以上」は公式基準ではありません
私は以前、
「文理学科を目指すなら、まずオール4以上を目標に」
と書いていました。
でも改めて大阪府の資料を確認すると、
「文理学科はオール4以上」という公式基準はありません。
なので、
「オール4あれば大丈夫」
「オール4未満では文理学科は難しい」
とは、この記事では書かないようにします。
実際の志望校判断では、
学校の先生や模試などで現在の学力・評定・志願状況を確認しながら考える必要があります。
それでも家庭で、
「まず何を目標にしよう?」
と考えるときに、
わが家ならオール4をひとつの目標として、取れそうな教科で5を目指す
という考え方はどうかなと思います。
ここは大阪府の基準ではなく、あくまで私個人の考えです。
内申が低かったら文理学科は無理?
これも一概には言えません☆
2026年度の文理学科で採用されているタイプⅠは、
学力検査:調査書=7:3です。
つまり、学力検査を比較的重く見るタイプです。
ただし、
「当日点で絶対に逆転できる」
と考えるのも危険です。
内申も総合点の270点分を占めます。
とゆうことは、もちろん、
「内申が大切か、当日点が大切か」ではなく、両方できる範囲で積み上げていく。
これが一番現実的だと思います。
中1で意識したいこと
中1なら、まだ高校受験ばかりを意識しなくてもいいと思います。
でも、学校の勉強をきちんと理解する習慣
は作っておきたいところ。
定期テストだけでなく、授業や日々の学習にも取り組む。
分からないところをそのままにしない。
提出が必要なものは期限を確認する。
こういう当たり前のことを習慣にしておくと、中2・中3になったときに少し楽になります。
「提出物を出せば内申が上がる」とは言い切れません。
学校の評定は、単純に、
「提出物を出した=評定が上がる」
という仕組みではありません。
だから私は「内申を上げるテクニック」として提出物を扱うより、
普段の学習にきちんと取り組むことのひとつとして考えるほうがいいと思っています。
中2は高校について調べ始める
中2になったら、
- 苦手教科を確認する
- 定期テストを振り返る
- 高校について調べる
- 学校説明会などをチェックする
といったことを少しずつ始めてもいいと思います。
わが家では、中2の夏に気になる高校まで実際に電車で行ってみて、
「ここまで毎日通える?」
「乗り換えは?」
と、実際の通学ルートを確認しました。
受験勉強だけではなく、行きたい高校を具体的にイメージする時期にしてもいいと思います。

私は、勉強にもわくわくは必要と考えています。
実際に志望校となる学校、高校生活を楽しむ生徒さんをみて、
モチベーションが上げて勉強に取り組めたら、素敵ですよね(*´▽`*)
中3は内申と入試対策の両方を
中3になると、評定の比重が大きくなります。
同時に、入試本番に向けた勉強も必要になります。
特に文理学科10校は、2026年度入試で国語・数学・英語にC問題を採用しています。
大阪府はC問題を「発展的問題」と位置づけています。
そのためには、
学校の勉強を大切にしながら、入試問題に対応する力もつけていく。
この両方を意識する時期になります。
内申のために塾へ行く必要はある?
「内申を上げたいから塾に行ったほうがいい?」
と考えることもあると思います。
でも、
塾へ行けば内申が上がる、と断定することはできません。
塾が合う子もいれば、自分で家庭学習を進められる子もいます。
わが家でも子どもによって勉強の仕方は違いました。
大切なのは、
「塾に行っているか」より「その子が勉強を続けられる方法になっているか」
だと私は思っています。
▼関連記事
【大阪・文理学科】塾はいつから?中1・中2・中3でやるべきことを京大生の母が解説
塾以外に通信教育という選択肢も
「まだ塾に行くほどではないかな」
「部活が忙しくて通塾時間を取りにくい」
「自分のペースで勉強するほうが合っている」
そんな場合は、通信教育を利用する方法もあります。
たとえばZ会にも中学生向けの高校受験コースがあります。
ただし、Z会を受講すれば文理学科に合格できるという意味ではありません。
自分で学習を進めやすい子には通信教育、先生に直接質問したい子には塾など、
本人に合う方法を考えることが大切だと思います。
▼Z会中学生向けコースについて詳しく見る
※講座内容・料金・キャンペーンなどは変更される場合があります。申込み時に公式サイトで最新情報をご確認ください。
高卒ママの私が2人の高校受験で感じたこと
私自身が文理学科を受験した経験があるわけではありません。
長男の受験のときは、中3春なのに
「文理学科って何?」
というところから始まりました。
内申の計算方法も知らない。
C問題も知らない。
分からないことだらけでした。
でも2人の高校受験を経験して思うのは、
親が最初から全部知っている必要はない
ということ。
分からなければ調べる。
学校の先生に聞く。
子どもと一緒に学校を見に行く。
そして最後は、本人が行きたいと思う学校を一緒に考える。
長男は文理学科の高校へ進み、その後、京都大学へ進学しました。
でも私は、
「この勉強法だったから京大へ行けた」
とは言い切れないと思っています。
子どもの進路にはいろいろな要因があります。
だからこのブログでは、
「こうすれば絶対合格する」
ではなく、
わが家ではこうだったよ
という経験と、確認できる入試情報を分けながら書いていきたいと思っています。
まとめ|内申だけで文理学科の合否は決まらない
2026年度の大阪府公立高校一般選抜では、
中1:評定×2
中2:評定×2
中3:評定×6
で、9教科の調査書評定は450点満点です。
文理学科10校が採用するタイプⅠでは、
学力検査450点×1.4=630点
調査書450点×0.6=270点
合計900点満点
となります。
だから、
「内申○点なら文理学科に合格」
という単純なものではありません。
内申を大切にしながら、当日の学力検査で得点できる力も少しずつつけていく。
そして偏差値や内申だけではなく、
「本人がその高校へ行きたいと思っているか」
も大切にする。
2人の高校受験を経験した母として、私はそんなふうに考えています🌿



この記事の出典・情報について
この記事の入試制度・配点・調査書・問題の種類については、大阪府教育委員会が公表している令和8年度(2026年度)資料をもとに確認しています。
大阪府「令和8年度大阪府公立高等学校入学者選抜の概要」
大阪府「令和8年度一般入学者選抜 学力検査問題及び採点資料等」
大阪府「2028年度からの入試制度変更について」
※わが家の受験経験や「こうしたほうがいいと思う」という部分は、私個人の体験・意見です。入試制度や志望校の最新情報については、必ず大阪府・各高校の公式情報もご確認ください。


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